日本空手協会公和館では、稽古を通じてたくましい精神力と体力を作り、バランスのとれた人間形成を計ることを目的としています。
日本空手協会は1948年に設立。
現在では800余りの支部、団体が各地にある世界で最も大きな空手道の技術集団です。
子供から中高年まで、年齢、性別を問わず、それぞれ稽古に励んでいます。
稽古
空手道の特徴として、徒手空拳で身体の使用し得るあらゆる部分、特に手と足を組織的に使う事により、あたかも武器のように手足に威力を発揮させます。
そのひと突き、ひと蹴りが、不意の敵を制する力を持つ護身術として発展してきました。
もちろんこれは暴力から身を守る事だけではなく、強い心を育成することなども稽古を通じて学んでいきます。
理想的な運動
稽古では、身体を前後、左右、上下に均等に動かし、しかも日常生活の中ではあまり使われない筋肉も十分に活用することから、理想的な運動として認められています。
子どもたちには柔軟性やバランス力を養う点からも、空手の稽古はおすすめです。
現代社会においては、ストレスを解消することも一つの効用といえるでしょう。
汗をかくことで新陳代謝が活発になり、健康、美容の効果も期待できます。
礼儀をわきまえ、相手を思いやる心
『礼に始まり礼に終わる』
空手道を含めた武道がそうであるように、礼儀をわきまえ相手を思いやる心を育てるのも、空手道の役割の一つといえるでしょう。
試合
日ごろの稽古のほか、試合もまた重要な意味を持つようになっています。
空手道の試合には「形」と「組手」があります。
形(かた)
「形」はバランスのとれた安定感と、一定した演武線、力の強弱、体の伸縮、技の緩急など変化に富んだ美しさを秘めています。
突く、打つ、蹴るというスピーディな動きはまさに空手道の魅力といえるでしょう。
組手
これらの要素による迫力のある技の応酬が「組手」です。
競技者たちの真剣な動きは、見る人たちを魅了します。
生涯を通じて
体たけではなく、精神面にも働きかける空手道は、生涯の護身術として高齢社会を自ら生きるための手段にもなりうるでしょう。
年を重ねるごとに熟成し、エネルギッシュになる。
稽古を通じてそんな生き方を体感できるかもしれません。